「パブリック・リレーションズ(PR=Public Relations)」とは、
個人や組織体(企業・団体)が最短距離で目的を達成する、
リレーション活動のこと。
近年、日常化する企業買収(M&A)や株式上場(IPO)。
続発する不祥事から身を守るための危機管理意識、株価の回復。
これらからダイレクトに影響を受けるIRに、
今正に世間の関心が高まってきており、IRへ本質的に働きかけるものが
経営理念に直結する「パブリック・リレーションズ」なのである。
米国や英国などでは、企業をはじめ行政や教育機関など、
組織体や組織構成員が、「最短で目的達成をさせるため」に、
積極的にPRを導入している。
経営陣が「パブリック・リレーションズ」の本質を理解し、
確実に実施しているからこそ勝ち取れる成功であり、
外資系企業が際立って伸びたり、
外国人トップビジネスマンを日本企業に配属させると、
みるみる復興する理由は、このPRにあると言われている。
一方日本では「パブリックリ・レーションズ」の歴史が薄く、
その本質を知る専門家が少ない上、
これを啓蒙する活動や教育も確立していない。
電通が日本で初めて導入したが、むしろ宣伝広告活動に重点が置かれ、
表向きのリレーションばかりが最先端を走ってしまう傾向がある。
これからの日本企業は、企業・経営の核となる倫理、哲学を考え
本来の「パブリック・リレーションズ」の重要さを知り、
事業や経営を営むことが求められている。
今回の第2回TECHトリポMultiMedia Communication-Complexは、
井之上氏の手がけてきたアップルコンピューター社やインテル社、
またIPO・有力企業を事例にあげてのプレゼンテーション。
経営コンサルタントをはじめ、経営者・起業家の方、
またこれから株式上場する企業の広報担当者には、
この機会に経営必須科目「パブリック・リレーションズ」にぜひ触れてみてください。 |